HPでは、一部のビジネスノートブック、モバイルワークステーション、およびモバイルシンクライアントコンピューターのBIOSに、HPバッテリヘルスマネージャーと呼ばれる新しいバッテリ管理機能を導入しました。HPバッテリヘルスマネージャーは、ノートブックバッテリが、時間の経過とともにバッテリの劣化と膨張を加速する可能性がある重要な要因にさらされる状況を軽減するために設計されています。HPバッテリヘルスマネージャー機能は、BIOSが表示されている指定バージョンにアップデートされている限り、以下のコンピューターで現在利用可能です。

HPバッテリヘルスマネージャーの各種設定の詳細については、HPサポート技術情報の記事「 Using HP Battery Health Manager」(HPバッテリヘルスマネージャーの使用) を参照してください。

リチウムイオン電池の膨張の詳細については、 ノートブックのバッテリの膨張や変形に関するHPのサポート技術情報を参照してください。

HPでは、お客様がBIOSをアップデートして、最新バージョンのHPバッテリヘルスマネージャーを備え、使用環境および/またはノートブックの使用期間に基づいて、以下の2つのオプションのいずれかに対してHPバッテリヘルスマネージャーを有効にすることをお勧めします。

• HPによるバッテリの充電管理
• バッテリヘルスを最大化する

正しい設定の選択：

[LET HP MANAGE MY BATTERY HEALTH] (HPによるバッテリヘルスの管理)

機能の内容：時間の経過に合わせて使用状況や温度に基づいてシステムがバッテリを充電する方法を動的に変更して、バッテリの寿命全体でバッテリの状態を最適化します。

使用するタイミング：ノートブックPCが定期的にAC電源から外される、混合使用環境で使用されている新しいシステムまたは使用期間が1年未満のシステムに最適です。

[MAXIMIZE BATTERY HEALTH] (バッテリヘルスを最大化する)

機能の内容：直ちにノートブックバッテリの最大充電状態を80%に制限し、バッテリの負荷を最小限に抑え、バッテリの寿命全体でバッテリの状態を最適化します。

使用するタイミング：1年以上経過しているシステム、または長期間にわたって常時AC電源またはドッキングステーションに接続されているシステムに最適です。

HPバッテリヘルスマネージャーで設定を変更する方法の詳細については、HPサポート技術情報の記事「 Using HP Battery Health Manager」(HPバッテリヘルスマネージャーの使用) を参照してください。

HPバッテリヘルスマネージャーの最小BIOS要件

HPでは、お客様がBIOSをデバイスで利用可能な最新バージョンにアップデートすることをお勧めします。下の表は、お客様が以下を特定するのに役立つリファレンスガイドとして提供されています。

1. HPバッテリヘルスマネージャーの元のバージョンが含まれている最小BIOS。
2. HPバッテリヘルスマネージャーの最新バージョンを含む最小BIOS。
3. HPバッテリヘルスマネージャーの最新バージョンを含む最小BIOS最小BIOSで、デフォルト設定を [Maximize My Battery Duration] (バッテリ持続時間の最大化) から推奨される [Let HP Manage My Battery Charging] (HPによるバッテリの充電管理) に変更します。
   
   

最小BIOS/HPバッテリヘルスマネージャーの最初のバージョン

HPバッテリヘルスマネージャーの最初のバージョンは、2018年の後半に実装されました。以下の表の最初の列は、表示された各デバイス用のHPバッテリヘルスマネージャーの元のバージョンを含む最小BIOSを示します。お使いのノートブックPCにHPバッテリヘルスマネージャーがなく、最小BIOSにアップデートを希望する場合は、お客様がノートブックの使用期間によって、デフォルトの設定を [Maximize My Battery Health] (バッテリヘルスを最大化する) に変更することをお勧めします。

工場出荷時のデフォルト設定：[Maximize My Battery Duration] (バッテリ持続時間の最大化)
BIOSアップデートでのデフォルト設定：[Maximize My Battery Duration] (バッテリ持続時間の最大化)

最小BIOS/HPバッテリヘルスマネージャーの最新バージョン

HPでは、[Let HP Manage My Battery Charging] (HPによるバッテリの充電管理) 設定のアルゴリズムを改善した、最新バージョンのHPバッテリヘルスマネージャーを導入しました。長期にわたる使用条件に基づいてバッテリを充電する方法をより動的にします。以下の表の2番目の列は、表示された各デバイス用のHPバッテリヘルスマネージャーの最新バージョンを含む最小BIOSを示します。最新バージョンのバッテリヘルスマネージャーでは、引き続き [Maximize My Battery Duration] (バッテリ持続時間の最大化) がデフォルト設定になっていることに注意してください。HPでは、使用環境および/またはノートブックの使用期間に基づいて、お客様がデフォルトの設定を [Let HP Manage My Battery Health] (HPによるバッテリヘルスの管理) または [Maximize My Battery Duration] (バッテリ持続時間の最大化) に変更することをお勧めします。

工場出荷時のデフォルト設定：[Let HP Manage My Battery Health] (HPによるバッテリヘルスの管理)
BIOSアップデートでのデフォルト設定：[Maximize My Battery Duration] (バッテリ持続時間の最大化)

自動デフォルト更新による最小BIOS/HPバッテリヘルスマネージャーの最新バージョン

HPでは、HPバッテリヘルスマネージャーのデフォルト設定を [Maximize My Battery Duration] (バッテリ持続時間の最大化) から [Let HP Manage My Battery Charging] (HPによるバッテリの充電管理) に変更しました。以下の表に記載されている3番目の列は、HPバッテリヘルスマネージャーの最新バージョンを含み、表示される各デバイスのデフォルトの設定を [Let HP Manage My Battery Charging] (HPによるバッテリの充電管理) に変更する最小BIOSを示します。

工場出荷時のデフォルト設定：[Let HP Manage My Battery Health] (HPによるバッテリヘルスの管理)
BIOSアップデートでのデフォルト設定：HPによるバッテリヘルスの管理

注：HPバッテリヘルスマネージャー設定は、システムBIOS設定からいつでも変更することができます。アップデート後にデフォルトの設定が変更されている場合、今後のBIOSアップデートでは設定の変更は試行されません。バッテリヘルスマネージャーのデフォルト設定に対するこの変更は、一度のみ実行されます。

本書の情報は、以下を対象とします。

コンピューター：

[Battery Health Manager] (バッテリヘルスマネージャー) オプションがBIOS設定に表示されない場合、コンピューターのBIOSを HTTPS://support.hp.comで提供されている最新バージョンにアップデートします。

注：最新バージョンのバッテリ ヘルス マネージャーがインストールされているプラットフォームでは、「バッテリの持続時間を最大化」がデフォルト設定になっていることがあります。記載された BIOS バージョンのプラットフォームを更新しても、更新後に工場出荷時リセットのオプションを選択しない限り、このデフォルト設定には影響しません。

[Battery Health Manager] (バッテリ ヘルス マネージャー) 設定にアクセス

1. コンピューターを起動または再起動します。
2. F10 を押して、 [HP Computer Setup] (F10セットアップ) に入ります。
3. [Advanced] (詳細) > [Power Management Options] (電源管理オプション) を選択します。
   
   
   
   
4. オプション (3つのオプションについては以下を参照) を選択し、 [Save] (保存) して F10 セットアップを終了します。