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HP プリンターのスキャン画質問題を解決する

スキャンすると、コンピューターのファイルまたは印刷された出力に、縦の線、不正確な色、色の縞または解像度不良が生じます。

スキャン画質が悪い例

次の手順を、順に実行してください。各タスクの後にプリンターを使用して、問題が解決したかどうかを確認します。

スキャン画質が印刷に起因していないことを確認する

スキャンした印刷物の画質に問題がある場合は、コンピューターから印刷ジョブを送信し、画質の問題が印刷に起因していないことを確認します。

コンピューターから印刷すると画質の問題が発生する場合は、スキャンに起因していません。HP カスタマーサポートにアクセスし、お使いのプリンターモデル番号を入力してから、「画質問題」を検索し、[印刷画質の悪さを解決する]というドキュメントを見つけます。
スキャンすると画質の問題が発生する場合は、スキャナーのハードウェアまたはスキャンジョブの設定に関連している可能性があります。

スキャナのガラス板と部品をクリーニングする

スキャナガラスの上、スキャナカバーの下、または文書フィードスロット内に指紋、シミ、ほこりまたは異物が付着していると、線や色の縞が生じることがあります。ガラスクリーナーを吹き付けた柔らかく糸くずの出ない布で、これらの部品をクリーニングしてください。

コールアウト	説明
1.	フラットベッドスキャナガラスとカバーがあるプリンタ
2.	文書スキャンフィーダーがあるプリンタ

フラットベッドスキャナをクリーニングする

スキャナガラスとスキャナカバーの下面を、ガラスクリーナーを吹き付けた柔らかく糸くずの出ない布でクリーニングします。

プリンターの電源を切り、電源コードを外します。
スキャナカバーを持ち上げます。

柔らかく糸くずの出ない布にガラスクリーナーを吹き付け、スキャナガラス、ガラスストリップ (ある場合)、スキャナカバーの下面にある白色の保護シート、およびカバーの下面にある白色のストリップ (ある場合) をスジがなくなるまで拭いてクリーニングし、乾かします。

注意:

プリンタ内部の部品が損傷する可能性があるため、ガラスやカバーの下面にガラスクリーナーを直接吹き付けないでください。

スキャナガラス、スキャナカバーの下面およびガラスストリップまたは白色のストリップ (ある場合) をクリーニングする

コールアウト	説明
1.	スキャナカバーの白色の保護シート
2.	ADFスキャナカバーの白色のストリップ (ある場合)
3.	ADFスキャナガラスストリップ (ある場合)
4.	メインのスキャナガラス

電源コードを再接続し、プリンタの電源を入れてスキャナカバーをきっちりと閉めます。

ドキュメントスキャンフィーダーをクリーニングする

文書フィーダー内にあるプラスチック製やガラス製のストリップを、ガラスクリーナーを吹き付けた柔らかく糸くずの出ない布でクリーニングします。

注:

一部のプリンタには、文書フィーダーをクリーニングするための布が付属しています。この布がある場合、文書フィーダーにセットしてスキャンジョブを実行し、スキャナメカニズムをクリーニングします。

プリンタの電源を切り、電源コードを外します。バッテリ搭載のプリンタの場合はバッテリを取り外します。
お使いのプリンタモデルに応じて、上部カバー、文書フィーダートレイおよびスキャン文書フィーダーカバーを開きます。
紙片やペーパークリップなどの異物を、文書フィーダーの内部から取り除きます。
柔らかく糸くずの出ない布にガラスクリーナーを吹きつけ、スキャナガラスと、文書フィーダの裏面にある白色のストリップを、スジがなくなるまで拭いて乾かします。

注意:
プリンタ内部のパーツが損傷する可能性があるため、プリンタの外部または内部にガラスクリーナーを直接吹き付けないでください。
開いたすべてのカバーとトレイをしっかりと閉じます。
必要に応じて、電源コードを再接続してバッテリーを再設置し、プリンタの電源を入れます。

プリンターをリセットする

プリンターをリセットし、プリンターで発生しているエラーや障害から復旧させます。

お使いのプリンターに充電式バッテリーがある場合は、取り外します。
電源ボタンを押して、プリンターの電源をオフにします。プリンターの電源がオフにならない場合は、プリンターから電源コードを抜きます。
電源コードを電源から抜きます。
60秒間待ちます。
電源コードを壁のコンセントとプリンターに直接接続します。
プリンターの電源を入れて、リセットを完了します。

自動ドキュメントフィーダー (ADF) のクリーニング

お使いのプリンタに ADF がある場合は、紙詰まりや品質の問題を防ぐため、定期的にクリーニングしてください。

糸くずの出ない布と蒸留水を用意します。
ADFから原稿を取り出します。
プリンターの電源を切り、電源コードを外します。
ADFカバーを開きます。

ADF内の用紙ピックローラーおよびセパレータパッドを探します。

コールアウト	説明
1.	用紙ピックローラー
2.	セパレータパッド

清潔で糸くずの出ない布をろ水または蒸留水に浸し、余分な水分を絞ります。
湿った布を使用して、用紙ピックローラーおよびセパレータパッドをクリーニングします。
ADFカバーを2分間開いたままにし、ローラーとパッドが乾くまで待ちます。
ADFカバーを閉じます。
再度電源コードを差し込み、プリンターの電源を入れます。

スキャンの設定を変更する

文書または写真のスキャン画質を上げるために、スキャンソフトウェアの設定を変更します。

注:

利用可能な設定は、プリンターモデル、スキャンソフトウェア、スキャンが文書か写真かなどによって異なります。たとえば、PDF の設定は、文書のスキャンでのみ利用可能です。

原稿または写真に破れ、しわ、折れがなく、ホッチキスやテープがついておらず良好な状態であることを確認します。
スキャナガラスまたは自動文書フィーダ (ADF) に原稿をセットします。

注意:
写真は、ADFメカニズムにより損傷する可能性があります。写真をコピーまたはスキャンする際は、スキャナガラスや、HP Smart アプリをインストールしたモバイルデバイスのカメラを使用するなど、別の方法で行ってください。
スキャンソフトウェアを開き、スキャン設定を確認します。
スキャンの前に次の設定を変更します (利用可能な場合)。
- 適切なスキャンの種類を選択します。最適な画質を得られるように、スキャンの種類が原稿と一致していることを確認します。
- カラーのスキャンかグレースケールのスキャンを選択します。原稿がカラーまたはグレースケールの場合、モノクロのスキャンを選択すると、スキャン画質が著しく低下する恐れがあります。
- スキャン解像度をあげます。解像度を上げるとスキャン画質が上がりますが、スキャンする時間が長くなり、ファイルサイズが大きくなります。ほとんどの文書には 300 dpi の標準解像度が適していますが、細かい写真スキャンには 600 dpi 以上が適しています。
- 適切なファイルの種類を選択します。選択したファイル拡張子は、最終的なスキャン画質に影響します。ほとんどのスキャンジョブでは、PDF、JPEG、GIF、PNG が使用可能なファイル形式です。
- ファイルサイズを圧縮または縮小しないでください。スキャンしたファイルを圧縮すると、ファイルサイズは小さくなりますが、画質は低下します
文書または写真をスキャンする。

ソフトウェアで、スキャンのプレビューが表示されます。
プレビュー画面で、最終的なスキャン調整を行い、スキャンを保存します。